04.25.23:29 [PR] |
10.18.23:14 夜明けの集団 |
バイクが好きな人でも、様々な人種がいる
今日はジムカーナ愛好者の話
「この人、ジムカーナの全日本チャンピオンなんだぜ」
「ジムカーナって何?」
「ん? じゃあ今度連れてってやるよ」
18のとき、最初に入った会社での会話である
※ジムカーナ:決められたパイロンのコースをタイムで競う競技
◆ ◆ ◆ ◆
「近藤、起きろ」
「ふぇ?」
「ふぇ?じゃねぇ。早く起きろ!」
その日の晩、午前3:00 会社の寮に先輩がやってきた
これから走りに行くぞ・・と。 今日かよっ!
◆ ◆ ◆ ◆
連れて行かれた場所は、都内某河川敷
教習所のコースみたいになっていた
ほのかな水銀灯の灯りの中
「シュイーン、シュイーン」とライトも付けず、すでに誰か走ってる
先輩二人が堤防からドドドッと駆けおり、コースインして走り出す
「よーし、俺も」
自分も堤防を駆けおり走り出す。ただただひたすらグルグルする
ぼやっとしてると、例のチャンピオンにうしろからつつかれる
見た目が地味な割には、ドリフトしっぱなしのアツくなる競技だった
いつの間にか台数が増えていた
いつしか朝になる。すると一台の白バイが近づいてきた
みんないっせいに堤防に駆け上がる
自分も先輩のあとを追って、駆け上がる
そのままついて行くと、近所のファミレスについた
「あー疲れた」 ヘルメットを脱ぐ。さっきコースを走ってた人もいる
みんないっせいにモーニングセットを注文する 「俺も」
「近藤、おまえよくコケなかったねー、フロント16インチなのに」
と談笑に花が咲く
朝メシ&反省会だった。集合場所があらかじめ決まってた
すると遅れて汗だくの二人が・・・
「チクショー、あのヤローっ! 腕立て100もやらせやがってー!」
二人は堤防でコケて、白バイに捕まったのだった(笑)
あの場所は、白バイの訓練コースだったのだ
朝一番で、若い白バイ隊員が追い払いに来るのだ
ときどき掃除などをしている彼らを多めにみているようだった
ライトもつけずに走っていたのは、いちおう気を使っているからだった
毎朝出勤前に、こんな日課を送っている人たちもいる
世の中広いぜ・・・
wrote by Red&Carbon click please!!
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レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/
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