11.29.05:11 [PR] |
11.05.22:37 スプレーアップ |
チョップド・ストランド・マット(CSM)の話をしたついでに
スプレーアップの話をしておきます
スプレーアップというのは、車の分野では
コルベットのボディに採用された方式で有名ですね
ま・・・それだけでしたかねw
CSMの製造工程で、ロービングをカットして、バインダーを吹きつけながら
バラバラと降らせてマットの厚みを設定する・・・といいました
それをスプレーガンでやる・・・と想像していただければ結構です
その前に、ゲルコートマシンを説明しておきます
一般的にゲルコートの吹きつけは、カップガンで行なっているとおもいます
カップにゲルコートを入れ、硬化剤を足し、攪拌してから吹き付け・・・の手順です
大量生産する企業や、大物を常時成型する企業では
いちいち、こんなことやってられないわけです
一斗缶のままセットして、硬化剤を攪拌する手間をなくし、
ガンの洗浄の手間をも省いたのがゲルコートマシンです
一斗缶を密閉タンクに入れ圧送してガンに送り込みます
もう一方から硬化剤をガンに送り込みます
そしてガンの手元で別々に噴射されて混ざり合って型に吹き付けられます
透明の硬化剤ではわからないので、赤い硬化剤が使われて目視できます
(赤色は、硬化とともに消えます)
外部混合型の噴射システムです
便利ですが、一機70万以上するので普及してません
話をスプレーアップに戻します
スプレーアップマシンは、このゲルコートマシンに
カットしたロービングを、いっしょに吹き飛ばすシステムが追加されたものです
これにより、CSMをカットする手間がなくなります
ただし短所は、厚みを一定にするには熟練のテクニックが必要となります
あまり細かいことを問われない
船や大型タンクなどの大物成型に使われることが多いですねコ
コルベットなんかはに採用されるのは、ゴッツくなってもかまわない
細かいことは気にしない、いかにもアメリカらしい話です
スプレーアップの短所はまだつづきます
CSMをカットする手間が省けること以外は、すべてハンドレイアップと同じ工程が必要となり
あまりメリットのない方式といえます
大物以外浸透しない理由は、このあたりにあるといえますね
同業者向けの解説で、一般の方にはあまり関係ない話になってしまいました
スプレーアップの話は、この辺で
* * * * * *
レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/ click please!!
PR
- トラックバックURLはこちら