02.01.17:43 [PR] |
08.01.12:42 ポルシェ・リアウィングの再塗装 |
ポルシェのカーボン・リアウィングの再塗装の依頼がありました
「一部、はがれてきてしまったので塗り直したい」とのこと
〔作業前チェック〕
ウィングと翼端板左右の3ピース構成
サイズ。ワイド方向1400mm
前後方向。300mm
このウィングは7年目で、普段カバーをかけて保管のこと
ハゲ・その1
ハゲ・その2
カーボン目を見せるためのクリア塗装というのは、サフェーサーを入れることが出来ないので、
塗料の食いつきが悪いという致命的なハンデを、もともと抱えている
なので、家の外壁を何年かに一度塗りなおすように
定期的に塗り直しできればベターである
それと経年変化による、黄緑色への変色
日光に当たってる場所と、当たらない場所の比較
黄ばみ。これはドライカーボンに使用されているエポキシ樹脂のほうが度合いが大きい
なぜ黄ばむのか・・・といえば
化学反応が起きる際、未重合の部分がのちのち変色となってあらわれるのだ
(未重合とは、化学反応しきってない分子のことを指す)
本来化学反応を起こして固めるプラスティック製品すべてあてはまることだが
変色はどんなものでもおこる
色つきは、それがわかりにくいだけである
このウィングの場合、本体の樹脂と、塗膜の両方が黄ばんでいる状態
なので、本体の樹脂は直せないが、塗膜は塗り直しでクリアを取り戻せる
純正品の証のシール。これは剥がすわけにはいかない
ここにも
CARBOTECH社製: http://www.carbotech.de/
ポルシェ純正カーボンパーツを作っている、ドイツの会社のようだ
日本ではOEM製品の場合、製造会社は表に出てこないものだが
ヨーロッパではちがうようだ
ちなみに、「レッド&カーボンのブログに書いてあった」とかいって
メールとかで気軽に問い合わせしないように。 たとえポルシェ・オーナーでも
こういうとこは一般人はシャットアウトなんで、商談以外はだめです
それと、ナゾの緑のシール
シールの上から、クリア塗装吹いちゃってるんだよね・・・なんなんだか?
それから、ヨダレだらだらのステー部分
バリバリはがれる
外人って、マスキングとかしないんだろうか・・・・ガサツ
可動部位なのに。。。
〔作業開始〕
エアブローで食いつき具合をチェックする
カーボンパーツの塗り直しをしてておもうことは
熱が加わる上側のほうが剥離しやすい傾向にある・・・という印象を受ける
ウィングならば上側がはがれやすく、下面ははがれにくい
ボンネットなどは、上下ともに熱を受けるので、当然はがれやすくなる
とくにエンジン付近は
ウィングからはがした塗膜。 すっかり黄ばんで、コンソメスープのごとし
驚異の膜厚
0.8mmくらいある
ドライカーボン製品はゲルコートというものが存在しないので
カーボンのクロス目を埋めるため、 クリア塗装→中研ぎの工程を繰り返さなければならない
だから、このくらいブ厚くなる
樹脂製品は剥離剤が使えないので、こそぎ落とすか、サンディングして
根気よく、塗膜を落としていくしかない
サンディングで出てくる黄緑色の粉
下地処理を終えたら、クリア塗装
フラッシュオフ・タイムをとりながら、しっかり塗膜を作る
ここは日本なので、もちろんマスキングw
クリア&中研ぎを4~5回繰り返す
そしてバフ掛けして、やっと完成
装着写真は、オーナーの許可がいただけたら掲載します
「一部、はがれてきてしまったので塗り直したい」とのこと
〔作業前チェック〕
ウィングと翼端板左右の3ピース構成
サイズ。ワイド方向1400mm
前後方向。300mm
このウィングは7年目で、普段カバーをかけて保管のこと
ハゲ・その1
ハゲ・その2
カーボン目を見せるためのクリア塗装というのは、サフェーサーを入れることが出来ないので、
塗料の食いつきが悪いという致命的なハンデを、もともと抱えている
なので、家の外壁を何年かに一度塗りなおすように
定期的に塗り直しできればベターである
それと経年変化による、黄緑色への変色
日光に当たってる場所と、当たらない場所の比較
黄ばみ。これはドライカーボンに使用されているエポキシ樹脂のほうが度合いが大きい
なぜ黄ばむのか・・・といえば
化学反応が起きる際、未重合の部分がのちのち変色となってあらわれるのだ
(未重合とは、化学反応しきってない分子のことを指す)
本来化学反応を起こして固めるプラスティック製品すべてあてはまることだが
変色はどんなものでもおこる
色つきは、それがわかりにくいだけである
このウィングの場合、本体の樹脂と、塗膜の両方が黄ばんでいる状態
なので、本体の樹脂は直せないが、塗膜は塗り直しでクリアを取り戻せる
純正品の証のシール。これは剥がすわけにはいかない
ここにも
CARBOTECH社製: http://www.carbotech.de/
ポルシェ純正カーボンパーツを作っている、ドイツの会社のようだ
日本ではOEM製品の場合、製造会社は表に出てこないものだが
ヨーロッパではちがうようだ
ちなみに、「レッド&カーボンのブログに書いてあった」とかいって
メールとかで気軽に問い合わせしないように。 たとえポルシェ・オーナーでも
こういうとこは一般人はシャットアウトなんで、商談以外はだめです
それと、ナゾの緑のシール
シールの上から、クリア塗装吹いちゃってるんだよね・・・なんなんだか?
それから、ヨダレだらだらのステー部分
バリバリはがれる
外人って、マスキングとかしないんだろうか・・・・ガサツ
可動部位なのに。。。
〔作業開始〕
エアブローで食いつき具合をチェックする
カーボンパーツの塗り直しをしてておもうことは
熱が加わる上側のほうが剥離しやすい傾向にある・・・という印象を受ける
ウィングならば上側がはがれやすく、下面ははがれにくい
ボンネットなどは、上下ともに熱を受けるので、当然はがれやすくなる
とくにエンジン付近は
ウィングからはがした塗膜。 すっかり黄ばんで、コンソメスープのごとし
驚異の膜厚
0.8mmくらいある
ドライカーボン製品はゲルコートというものが存在しないので
カーボンのクロス目を埋めるため、 クリア塗装→中研ぎの工程を繰り返さなければならない
だから、このくらいブ厚くなる
樹脂製品は剥離剤が使えないので、こそぎ落とすか、サンディングして
根気よく、塗膜を落としていくしかない
サンディングで出てくる黄緑色の粉
下地処理を終えたら、クリア塗装
フラッシュオフ・タイムをとりながら、しっかり塗膜を作る
ここは日本なので、もちろんマスキングw
クリア&中研ぎを4~5回繰り返す
そしてバフ掛けして、やっと完成
装着写真は、オーナーの許可がいただけたら掲載します
* * * * * *
レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/ click please!!
PR
Re:ポルシェ・リアウィングの再塗装
2011年08月02日火
いい仕事してまつねwww
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