カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 11/25/16:46

以前、アタシは「しつこい」という話をしました

ええ、そうです
「SI・TU・KO・I」・・・というT-シャツまで特注したくらいでｗ

リアホイールが無事完了したあかつきには、フロントでいたく気に入った
ブリジストンBT-016を装着したろ・・・とおもってます

リアにいたってはなんと、5分割構造のコンパウンドなのよ～

あぁ、楽しみ＾＾

気に入ったら、ず～っとそれを使う　しつこい人間です。アタシはｗ


もともとはね、あれこれ試す人間だったんですよ
でも、ある製品を20年ぶりに使って　再び愛用するようになったものがあるんです

それを経験してから、やっぱ「いいものはなくならないんだ」・・・と
再認識するようになって「気に入ったものは浮気せず、廃盤になるまで使おう」・・・と

それは仕事で使うゲルコートなんですけどね


ゲルコートがよくわからない人に軽く解説すると
FRP製品の、ツルっとした表面のコーティングことですね

よく塗装とまちがわれるんですけど、塗装の下地となるベース面です
ないと、その下の繊維がむき出しになって、塗装に非常に都合悪い

そのためゲルコートが存在するわけです

もちろん塗装かけず、ゲルコートまま使ってもかまわないんですけど
基本的には、その上から塗装をかけることを前提としています

いわゆる「ウェットカーボン」で使うんですけど、ゲルって扱いが繊細で
生き物のようにいういうこときかなかったりして、ちちんだりすることが多いんです

それが発生すると、すべてがパー
高価なカーボンは、ゴミ箱直行となります・・・。

で、あれやこれやいろんなものを試しました。延々と

専門的にいうと「イソ系」、「オルソ系」とか、用途によって細かく分類されて
たくさん種類があったんです

あったんです・・・という過去形使うのは
景気のいい時代はたくさん種類があったということです

現在は、銀行業界みたいに、合併・統合でメーカーも減り
樹脂の種類もホント、少なくなりました

そうそう、現在のバイクの新車がガクっと少なくなったようなもんですね


そのゲルコート、ざんざん試した挙げ句　新人時代使ったことのある
この業界に入る前からあった「日立345PT」がよくて、戻ってしまった・・・。

たしか日立でよかったよな・・・？　いまはメーカーの合併が2度くらい（？）あって
サンドーマ345PTっていうんですけどね

これがいちばん安定して使い勝手がいいので、メイン・ゲルコートです


ただ、これってクリアしかないんですよ。なんでだか。
だから普通のFRPのエアロパーツしか作らない人は、なじみないでしょうね

エアロパーツは、白または黒ゲルコートが一般的ですから

そんな、長い年月をかけて　また元に戻ってしまった

「新しいからいい」っていう考え方もあるけど、
「いいものだから、なくならない」というものもある

日本初のカップラーメン日清のカップヌードルと
明星・一平ちゃんのちがいみたいなもんですかねｗ


ついでに言っておくと、ゲルコートも積層用樹脂も
高いものも安いものも、見た目は一緒

だからエアロは、安物使う業者が多いです
ユーザーが安物ばっか欲しがるから、なおさらね

アタシの弟子は、材料原価にシビアで韓国製の樹脂使ってます
安い材料にやたら詳しい

アタシは「そんなもん使ってられっか、バーロー」・・・ってタイプなんで
「よそで俺の弟子だと言うな」って言ってます（－－）

同じマグロでも、本マグロとキハダマグロじゃ、値段が天と地ですわな
まぁ、そういう話ですわ・・・。

弟子はそんなんばっか熱心で、スキルはあいかわらずで・・・（－－）（－－）

まぁ・・・買う側が、本マグロとキハダのちがいがわからなければ
金かける意味、まったくないことなのかもしれませんけど・・・。

経営的判断・・・分かれるところですね


ウチのバケットシートはモノコック構造なんで
表・裏を特殊な接着剤でくっつけてるんですが、その接着剤だけで
1脚5000円使ってます

弟子には、「信じらんね～」・・・って、言われてますけど（－－）（－－）（－－）

アタシが甘いのか、弟子がセコイのか　みなさん勝手に判断してください


とにかく、いいものはしつこく使う・・・そういうことですｗ


                              

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• 10/09/13:49
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