カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 11/25/19:16

東京モーターショーが開催されております

バブル以降、縮小傾向ですが　
ここらで少しは面白くなってきたでしょうか？

それにちなんで、今回はデザインの話でも


何年か前、出張で
デザイナーの小野さんとふたりで大阪へ行きました

小野さんは会社員時代、マツダのデザイナーでした
みんな知ってる、RX-7のSA-22とFC3Sのデザイナーですね

（あ、ちなみにチーフデザイナーは
社内のデザインコンペで勝ち抜いた人がなるそうです）

ハイエースに乗って片道8時間くらいでしたかね？
車中ヒマなんで、色々と世間話とかしたわけですよ


アタシもSA-22乗ってたんで、その開発話とか

RX-７のリトラクタブルライトでは、会社を説得するのに苦労した
・・・だの

アタシのSA-22には、ロータリーのおにぎり型のホイールついてた
って言ったら、
「あれは落書きしてたら、後ろから上司が　おっそれいいじゃない！」
とかいって、採用されてしまった・・・とか
（本人は気に入ってなかったらしい）


大きい会社はヘルメットかぶって黄色い線の内側を歩かにゃならん
・・・とかの、しょうもない話とか


せっかくなんで、デザインのことも色々聞きましてね
そこで話をしたのは、「デザインは５ｍｍ先を狙わないと売れない」です

消費者に受け入れられるデザインは
「1歩先へいってもダメ。半歩でも行き過ぎ。５ｍｍくらいでちょうどいい」
ということですね

モーターショーみたいな近未来カーは、作ったトコで売れない
・・・ということです

具体的にBBなんかでたとえましょうか

初代がヒットしました


２代目でフルモデルチェンジ


今、見たところでなんともありませんが、デビュー当時

じぇ　じぇ　じぇ！

と、みんな拒絶反応を示したものです


しかし今となっては、初代がえらい古臭く見えてしまいますね

見慣れるんです。時の経過と共に


半歩行っちゃうと　じぇ　じぇ　じぇ！　となってすぐ売れない

理解されるまでタイムラグが生じるわけです


即、反応してもらうためには　５ｍｍ先を狙え　というわけです

５ｍｍって
消費者の発想より、ほんのちょっとだけ先のものを出す
という意味ですね

デザイナーって、同業者同士で張り合いたくなるんで
１歩先とか行きたがるんですが、それば商業的にはNGということですな

いずずのピアッツアなんて、最後まで売れないままでしたねｗ


ものづくりがコンピューター化されて、ガンガン新型が投入されますが
駄作もい～っぱいありますね

新型フィットなんか、誰か止めなかったんでしょうか？


デザインの現場はいつも時間に追われています

駄作つくるくらいなら、もっと時間かけて
よく煮詰めてから出したらどうなの？って、いつもおもいます

「数撃ちゃ当たる」って発想なんですかね？


これ、レトロと近代がうまく交じってユニークだなぁとおもいましたね


フロントの処理が特に


ほか、あんまり見てないんですけどｗｗ

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• 11/26/16:41
• 日常的な話
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