カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 04/29/10:18

「いいとも！」のネタ書いて、思い出した
社会人になって、寮長にあちこち夜の街に連れ回された日々のことをｗ

レース屋時代、酒の誘いを断ったことのないアタシに
同僚のMさんがつけたアダ名　「酒の飲めない飲み屋好き」

そう、その原点がそこにある


アタシが上京して最初に住んだ街は、東急田園都市線の二子多摩川園
通称ニコタマ（←ナイス名称ｗ）・・・の川向う、二子新地だった

そこに会社の寮があった


寮長のイトーさんは直属の上司で、無類の酒好きでガタイがでかい
まだ20代だったというのにハゲあがっててデコが広い

暴走族時代にアルミトラックにノーヘルで追突して頭蓋骨陥没骨折して
額に大きなキズ。頭蓋骨がわりのプラスティックが入ってるという

イトーさんと、東北出身の酒好きサッサキヒロミさん
2人の共通点は、酒とフィリピンパブ好きだったｗ

アタシは両親とも下戸なんで、実家には酒がなかった
はじめて酒を飲んだのは、この2人に拉致されたからだｗ

はじめての焼き鳥屋 ‘天龍’
一軒目は、いつもここでハイサワーだった

カウンター10席程度の小さい店
マスター１人で切り盛りしてる炭火焼き鳥の店

注文受けてからカウンター下から、ビニール袋に入った鳥を取りだして
‘くんっ’　と一回ニオイを嗅いでから串を打った

イトーさん・ｻｯｻｷﾋﾛﾐ・アタシ：「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


焼き鳥を焼くと、ダクトの性能が悪いのか　頭に雪のように灰が積もった

イトーさん・ｻｯｻｷﾋﾛﾐ・アタシ： 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


いついっても客なんて１人もいなかった
マスターが１人で日刊スポーツ読みながらストーブにあたってて
「あ、いらっしゃい」・・・みたいなｗ

マスターはいつも不景気だとなげいていた
「以前はこのカウンターに、電線にとまるスズメのようにズラっと客が並んだ」
・・・と、毎回言っていた

いまおもえば、バブル突入前の空前の好景気直前の時代だった
マスターの話は、まったくもってつまらなかった

客のいないのは、あきらかにそのせいだった
天龍はその１年後、閉店した


天龍で軽く飲んだあとは、フィリピンパブだった
ハシゴ～朝帰りというのも彼ら２人から学ぶ

店のフィリピーナは何聞いても、二言目には「いいとも！」だった
ビールは高いので、ボトルキープの水割りだった

「ツケがきく」というシステムも、ここで初めて知った
ウィスキーはうまくなかったけれど、のちにどこまで飲んだら吐くか限界がわかった


３軒目ｗ　店名も覚えてないけどスナックだった
ホステスは全員日本人

酔ってたけどまちがいない
だってタガログ語、飛び交ってなかったものｗ

ここで我々が‘カニ’と名付けたホステスがいた
いっつも赤い服きてるからカニｗ

ブスでいけてなかったので、みんなのイジられキャラだった

このカニ女は苦い思い出が

横で「はい、ア～ン」と言うもんだから、条件反射でパクっとなんか食ったら
アタシの苦手ならっきょう（－－）

アタシはらっきょうのニオイをかぐと、頭痛がするのだった

うっかりくわされてしまって
いそいで目の前のジョッキに入った水をゴクゴク・・・・

それはチューハイという透明な液体だった
イトーさんが注文した大ジョッキのチューハイだった

しばらくすると、意識がもうろうとした


そして４軒目ｗｗ
またさっきのフィリピンパブだったｗｗｗｗｗ

カニ女の店は３時で閉店。こちらは５時まであいてるのだった


もー　どーにでもして！　状態のアタシは
フィリピンパブに入る前、吐いたような記憶がある

たぶんフィリピンパブのソファーで死んでた


そして５時
夜が白みはじめた早朝、うごけないアタシをイトーさんがおぶる

アタシを背負ったイトーさん、「酸っぺーよ～」と言いながら
寮まで連れ帰ってくれたのを、うつろに覚えている

ゲロったアタシの吐息が酸っぱかったらしいｗｗ

長い長い、酒デビューの夜だった


P.S
次の日、寮長・ｻｯｻｷﾋﾛﾐとアタシの３人はトイレに籠城した
天龍で食った焼き鳥にあたったのだった

あのオヤジめ・・・。

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• 07/23/15:07
• 日常的な話
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