カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 11/27/15:51

 
先日入院してるとき、６２歳のオジサンが同じ部屋に入ってきて話をしたのさ
末期の大腸ガンだったんだってさ。いままでまったく健康診断受けなくって


「俺だけはガンにならない」っていう根拠のない自信があったんだって。だけどなった
しかも、「手術中に心筋梗塞おこした」・・・って、自虐的に笑った


オジサンは鮎の養殖の会社をやってたそうで、伊豆長岡の旅館や、おとり鮎を卸してたんだとか
「年金もらえるまであと２年頑張ろう」って走り続けたそうな。しかし・・・「走りきれなかった」と、また笑った


ガンって言われたときは、さすがに「もうダメだ」っておもったらしく覚悟したんだって


だけど知り合いに大腸ガンの人がいて
「アンタそんなに悲観しなさんな。俺もなったけど直ったよ」・・・と


さらに「渡哲也だってそうだよ。あの人が病気に見えるかね？」
・・・と言われて気を取り直したんだそうな


オジサンはアタシが自営業だとわかると
「１年に１回、健康診断絶対に受けろ。俺の二の舞になるな」と、何度も言った


そして「ずっと走り続けてきたけれど、もうちょっとゆっくり生きればよかった」
「新婚旅行もまだ行ってない・・・と、いまだに女房に言われる」と、苦笑いした


午後になると、奥様がやってきた。カーテン越しに会話が聞こえる
「俺はあのとき死んだんだ。これからは自由に生きるぞ」・・・と決意を語っていた


「○○さんみたいにキャンピングカーで、あちこち行くのなんていいな。　よし！そうしよう」








ほう・・・・いいね、オジサン＾＾　　　そう、おもってたら奥様が



















「いやだアタシ。車キライだもの」












深い・・・・・



　　　　　　　　　　　　　　　　

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• 09/09/18:22
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