カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 05/19/15:34

たまにではあるが、私のところに
「従業員にしてくれませんか」という申し出が来ることがある

けっこう、楽しそうな仕事に映るのであろう

反面、私はこの業界に長くいて、
たくさんの人が入ってきては、また出て行くのを
数え切れないほど目にしてきた

辞めていく彼らに、共通して言えるのは、
「やりたいこと」と「お金を稼ぐ」ことをごっちゃにしているところだと思う

最初は緊張と期待が入り混じりながら、仕事に従事するものの、
ひと通り自分で動けるようになってくると、「給料が安い」だの「休みが少ない」など言い出す

それらは言い始めると拡大していく一方で、止まることはない

ブツブツ言う内容をよく聞いてみると・・・
「いまの仕事で高収入・高待遇」なら文句ないようである。だが、そうはならない

そういう人は　さんざん会社の文句を言って、いかに自分が正しいかを論じた挙句、去っていく
自分には問題は無いと言わんばかりに・・・

果たして、そうでしょうか？　

仮に　乗馬が好きで、インストラクターになった人が「年収一億円欲しい」と言ったら
まわりはどう思うでしょうか？　

１０人いたら１０人、「そりゃ、無理だ」　と言うでしょう

なぜでしょうか？
答えは「好きなこと＝高収入」ではないから

乗馬クラブに勤務している人が高給取りでないことぐらい、みんな知っています
あそこに勤める人達は、「馬が大好きだから」勤めているんです

どうしても一億円があきらめられなければ、競馬の騎手をめざせばいいのです

「好きなこと」をとるのか、「稼ぐ」をとるのかの選択です
もちろん両方が可能なら、それにこしたことはありませんが・・・　

「好きなこと」と「高収入」をごっちゃにするから、話しがおかしくなるということです
たいがいは「好きなこと」は金にならないことのほうが多いんです

そういって辞めていく人は　我々の仕事が好きなのではなく、
休日と休日に使うお金が好きなのです

どんな業界にせよ、そこんとこ良く見極めて行かないと
また同じことの繰り返しだと思いますね


　　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊


　レッド＆カーボン:　 http://www.カーボン職人.com/
　 　　　　　　または:　　http://carbon.art-studio.cc/
　

　

• 10/25/22:37
• 旧ブログ‘まぐまぐ’インポート記事
• トラックバック: