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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

※現在、製作・販売業務は一切しておりませんのでご了承ください。また、再販予定もございません
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05.18.23:47

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  • 05/18/23:47

10.20.19:00

カーボン化へのハードル

「金属から非金属へ」
先端素材としてカーボンは脚光を浴び

ボーイングの航空機などは、ついに
メイン胴体のカーボン化に成功した

飛行機のような断面がドーナツ型の形状ならば
比較的、オートメーション化しやすいといえる

しかし、トリッキーな形状物のオートメーション化は、まだ遠い

設計は製図からCADへ完全転換を果たし、それに伴うモデリングもまた
NCなどのコンピューター化を果たした

コンピューターをオンラインでつなぎ
データtoデータで実物モデルの切削を可能とした

しかし最終段階、カーボンファイバーは
依然として手作業なのである

CADの中ではどんなことも、寸分狂わず可能とする
しかし実際の現場では、さまざまな問題が浮上する

素材特性と成型方法を熟知していないと、図面が生きてこないのだ

人間のカラダにたとえると

・腕を曲げる→反対側には曲がらない
・首を回す →180°は回らない

エクソシストではないので、ヒトの首はぐるっと真後ろには向けられないのだ
みんな知ってる、当たり前のことである

しかしカーボンファイバーなどの新素材の現場では
この当たり前のことが伝わらないもどかしさを、常に抱えている

設計からモデリング、製品成型までを一貫しておこなってる会社では
当たり前の共通事項も

設計・モデリング・成型加工、それぞれ別の企業が分業している状況では
タスキ・リレーがうまく機能しないと

なかなか最終段階での問題はクリアにならない
これが今、大手メーカーが抱えている問題でもある

彼らは決して、カーボンファイバーのスペシャリストではない

金属には金属向きの設計があり
カーボンにはカーボン向きの設計がある

このハードルを越えないと
向こう側へは行くことができないのである


      *     *     *     *     *


 レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/
        または:  http://www.カーボン職人.com/
 

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