カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 05/06/16:39

カタチをゼロから作ったりモデファイしたり
造型が絡むオーダーメイドをするときは

依頼者が完成のイメージを
しっかりもっていなければならない

そのイメージをこちらに伝えなければならない
「ゴールはここです」・・・と

その手段としてスケッチを描くか
もっとイメージがはっきりしているならば、図面を引いて渡す

これが鮮明なほど、ゴールがはっきりみえて（図面はゴールそのもの）
イメージを共有することができる

一般の人はこれができないため、プロにそれを託すか
自分で必死に絵を書いたり、資料を集めたりなければなりません

本人のイメージがあいまいで作業をスタートさせると
二人で漂流して、遭難します

リーダーは、必ずゴールをはっきりさせなければなりません

その点、図面は感情移入のないクールな意思伝達方法ですので
すれ違いもありませんし、複数個所に同時発注することも可能です

ウチに来る相談はメールがほとんどです

添付写真をもらったり、電話で直接話したりもしますが
「こんな感じ」と口だけで言われて作れれば苦労しません

それで第３者に完成をイメージさせるのは無理です

完成のプロセス（工程）をイメージできなければ
見積りを書くこともできません

造型が絡む依頼はこまめに作業現場に通っていただかないと無理なので

実際は、カタチに変更のないカーボン化や
ワイドフェンダーなど単純な形の変更など

イメージを必要としないものが実現させやすいです

この場合、純正品を送ってもらえば見積りもでますし
意思にすれ違いがおこることはほとんど生じません

特注でおいしい料理を頼んだけど、おもった味ではなかった・・・
「でも、なんかちがうんだよなあ」と、コックさんに作り直しを頼んだら

「なんかって言われてもなあ・・・」
「じゃあレシピ書いて出して。できれば材料もグラム単位で」と言うとおもいます

これが図面であり、完成イメージのスケッチだったりということです


　　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊


　レッド＆カーボン:　http://carbon.art-studio.cc/
　 　　　　　　または:　 http://www.カーボン職人.com/
　

　

• 10/20/21:50
• 旧ブログ‘まぐまぐ’インポート記事
• トラックバック: