カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 06/23/18:14

娘が保育園に通っていたころ、犬のおもちゃが
やたら、お気に入りの時期があった

電池で動く人形だった

タカ・タカ・タカ、キャン・キャン・キャン
タカタカ歩いて、止まってキャンキャン　

首にヒモをつけてお散歩してた

あるとき、「うごかなくなった・・・」
と持ってきた

「う〜ん・・・」
ヘタにバラすと、戻せない気がした

ちょうど出向先に、ロボット博士のＦ君がいた
「そうだ！彼に頼もう」

Ｆ君は高専出身で、「趣味がロボット作り」。全国ロボット選手権とかに出場経験有
自宅アパートの部屋には、旋盤まであるらしい

さっそく次の日会社へもっていった
彼はちゅうちょなく、その場でバラシはじめた

すると、なんかパラパラ落ちてきた
「あらら、なんだこれ？」

Ｆ君、さらにバラすと、バラバラバラ〜
「うわ〜っ、ピーナッツ！」

犬の頭の中は、ピーナツがパンパンに入ってた

娘は自分の大好きなピーナツを　せっせと犬に食べさせていたのだ
故障の原因は「ピーナツの食べすぎ」

すべてのピーナツをとりのぞき
痛んでたワッシャーとかも、新品にかえてもらった

その犬は、彼の手持ちの高価なパーツを組み込んでもらって、動きが良くなり
スピードが猛烈に早い犬に変身した

私はＦ君のおかげで、父の威厳を保つことができた
Ｆ君、あのときはありがとう

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