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09.28.10:37 ドライカーボンとウェットカーボン/その1 |
ブログやホームページで何度も説明してきました
・・・で、悟ったこと
「素人にいくら説明しても伝わらない」
なんですがw ・・・・ふたたび説明します
ここでの解説は、作業とは無縁の
一般のクルマ・バイク好きの人に伝わるような説明をします
今回は、ドライカーボンとウェットカーボンのちがい です
まず名称ですが、まずはドライカーボンのほうから
ドライカーボンという名称の材料はありません
正式にはカーボン・プリプレグといいます
ただし、世間的にこちらの呼び名が浸透してしまっため、便宜上用いています
小島よしお という名前があるのに
オッパッピーのほうが有名になったしまった・・・みたいな感じでしょうか
そしてウェットカーボンに使用する材料ほうは、普通にカーボンと呼びます
ドライと区別するために、材料の発注のときなどは
生機(きばた)のカーボン または 生のカーボン と呼びます
正式には、ウェットカーボンとは呼ばず、ハンドレイアップのカーボン です
生のカーボンは、布のようなさらっとした手触りをしていますが、
ドライカーボンはべっとりしています
材料自体は
ウェットカーボンと呼ばれているほうが、さらっとしていて
ドライカーボンのほうが、べっとりしているのです
このため、当の材料メーカーの人たちからは
この通り名が不思議がられています
(このあと解説しますが、作業工程がウェットカーボンがベタベタする作業で
ドライカーボンが乾いた作業だから、ついた通り名です)
ドライカーボンというのは、生のカーボンに樹脂を付着させて加工した材料です
この樹脂は(一般的に)120℃にならないと硬化しないものを使ってます
ドライカーボンは、常温でほっておくと 1年くらいでガビガビして使えなくなります
なので普段、冷凍保存しておきます
そのためドライカーボンには、賞味期限と呼ばれるものがあって
期限切れになると、板材として焼いてしまいます
航空関係の仕事などのように、常時ドライカーボンを必要とする工場以外で
導入されにくい理由がここにあります
さて、次は作業についての解説です
使う道具です
ウェットカーボンから
生のカーボンに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させます
この際、使用するのがローラー&ハケ
離型剤を塗布したメス型に、樹脂を浸み込ませながら貼り付けます
そのあと、気泡を抜くときに使う脱泡ローラー
積層作業で使用するのは、おもにこの3点だけ
ローラー・ハケに樹脂をつけて、ベタベタを作業をするので
ウェットカーボンとよばれるようになったとおもわれます
非常にアナログ感いっぱいの作業ですねw
あとは、型の中で硬化したものを取り出してトリミングして完成です
対してドライカーボンはというと
ドライヤー パテベラなど
これだけw
あらかじめ材料はカットしておき、常温でべっとりとしたカーボンを、
さらにあぶって柔らかくしてメス型に貼り込んでいきます
シールを貼っていくような感覚ですね
ここから、ドライカーボンという名称がついたのだとおもわれます
プリプレグのカットは、CADで設計してモデル加工していれば
そのデータを使って、プロッターでカットすることができます
カッティングシートと同じです
貼り付けたあとの脱泡作業では、副資材とよばれる
ピールクロス・リリースフィルム・ブリーダークリスをのせ、バッグフィルムをかけ
そして真空ポンプを用います
通販の「ふとん圧縮袋」 と同じだとおもってください
で、真空状態のまま加熱
通販の「圧力鍋」 だとおもってくださいw
そして硬化したものをトリミングして完成
おおざっぱに言うと、こんなところです
カーボンそのものは同じです
・生か、樹脂を含んだシート状に加工された材料なのか
・成型方法のちがい
そのちがいだけです
よくクルマ好きの方に
‘リアルカーボン’がどうとかこう・・・とか質問されるんですけど
なんのことかさっぱりわかりませんw
カーボンに、ウソもホントもありません
おわかりいただけたかな?
* * * * * *
レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/ click please!!
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月28日水
脱泡ローラーを両津が欲しいと言ってましたが連絡ありましたか?
「フナもん針金曲げてワッシャ―通して作っちゃえよ」と言ったんですがw
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月28日水
両津は、「愛が欲しい」 ・・・と言ってましたww
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月28日水
カーボン先生、レクありがとうございます。
ざっくり(例えべた?)
たたみシラスかしらすのカキアゲってコトww
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月28日水
ちょうど先生の説明したカーボンを飛行機が使うことで燃費向上、日本の飛行機需要がUPするという特集をテレビで見ました。飛行機向けの需要が伸びた場合、おそらくカーボンは供給不足で値段が跳ね上がるのかと感じました。
ところで型は何で作るのですか?なぜか気になります。
あと真空抜きは私も違う分野ですが会社に勤務し始めた頃、よくやりました。懐かしいです。
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月28日水
今日はありがとうございまっくすw
無事に車検が取れたのは職人さんの
おかげでふwww
奥多摩ツーリングお待ちしていまつw
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月29日木
先生、手元の洋書だとオーブンみたいので熱を加えるだけのと、プラスしてバッグに入れて真空引きするのと、さらに釜で加圧するのもやるのとで3種類別に紹介されてるんですが釜までやらないとダメっすか?
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月29日木
その洋書は・・・・無修正っすか?
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月29日木
肝心な所が見えません(爆
無題
2011年09月30日金
先日はお世話になりました
久々にカユイ作業をして塗装まで終わった頃に道具が揃いました
脱泡ローラーが日の目を見ることは当分なさそうです
Re:ドライカーボンとウェットカーボン/その1
2011年09月30日金
つづきは、のちほど
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