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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

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11.29.03:45

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  • 11/29/03:45

08.12.15:09

Ningyo!!の空力


週末、フォレスタ~君、クマ師匠と ツーに行ってきました


とてつもなく暑かったせいか
その後、ぐったりして写真の整理ついてません

なので、その話は後回し



先日作ったフロントカウルの空力デバイスについての話にします


バイクでの空力というのは
「空気抵抗を減らす」というのを主眼に置いて作られています

これはCd値と呼ばれているもので
値が小さいほど、空気抵抗が少ないことを指します

乗り物は基本的に
空気抵抗が少なければ少ないほど、いいわけです


もうひとつ、バイクでは語られることのない
ドラッグについて説明します

ドラッグとは、空気抵抗そのものです

「ドラッグが増える」=「空気抵抗が増える」
という意味です

バイクでいえばラジエターダクトとかかな


空気抵抗は増えるのだけれど
得られる冷却効果のほうが重要だからついています
(空力というより、ないとオーバーヒートしちゃうからだけど)


このCd値の向上と、ドラッグ、この2つは相反するものなのです

まず、これを理解していただきたい



4輪では、このドラッグを 速く走るために積極的に使います



ここでは、フォーミュラマシンについている
リアウィングの写真があったので、それで説明します

下の写真を見てください


同じロータスです。同じ撮影ポイントです

よく似ていますが、ちがいがありますね
下の車のほうが高速セッティングとなっているのがわかりますか?


上の写真のほうが、LOTASの文字 よく見えるでしょ。
ウイングが立っているのです

空気抵抗が増えているのです


・・・で、それによって「得られるもの」はなにか

それがダウンフォースです


ウィングを立て、増えた空気抵抗

その反面
下向きに押さえつける力を増やし、タイヤグリップを上げ
コーナーリングスピードを上げてタイムアップを図ろうという考え方ですね



別の言い方をすれば、もっと高速サーキットでは
ウィングを1本取っちゃって、さらに幅の細いものを使ったりします

写真で、そこまでわかるというわけです


上下が同じドライバーで、決勝前日までの写真であれば
どっちをとるかという戦略の問題となります

長いストレートがあって
最高速でライバルをあっさり置き去りにできるのであれば
写真下のセッティングでいいでしょうし、

ツイスティなコースならば、コーナー区間で前に出て
ライバルを抑える戦略の、写真上のダウンフォース重視の
セッティングを選択します。当然ギアもそれにあわせたものとなります


話を空力に戻すと

増えた空気抵抗<得たダウンフォース=タイムアップ

これで採用となるわけです




バイクの場合、バンクさせるため
ダウンフォースは「?」な存在です

なので、Ningyo!!はダウンフォースを狙って作ったわけではありません

そして、あくまでもストリートマシンです
レース用とはスピードレンジもちがいます


高速道路での巡航時の
ライダーの負担を減らそうというのが目的です

カウリングというのは、プロテクション効果を狙うと
どんどん大きくなります

それは、デザイン的にいただけない

なので
「極力小さいもので、最大限のプロテクト効果を狙う」
これがコンセプトです

テスト結果は上々でした


まず、肩口に どわっ とくる風圧を減らすためミラーの位置を変更
それにともない、カナード風のプロテクターをつけました

風の流れは、こういうイメージです


軽く伏せると、ミラーがいい位置にきます
肩の上へ空気を流したかった結果こうなったのです



4輪のカナードと意味合いが異なるのが下側の形状です
これは、ナックルにくる風の流れを横方向に向けています


おかげで100km巡航でグリップ半分くらいは、風が当たらなくなりました

もう少し速度を上げると、手にほとんど風が当たらなくなります


真上から見ると、こんな感じ



ドラッグを増やして得られるものはなにか

ここでは「ライダーに対するプロテクション効果」
ということになります


私が使うスピードレンジで
ハンドリングに影響はまったくありませんでした

むしろ安定したくらいです



バイクはバンクさせるため、ダウンフォースは「?」な存在です
・・・と前述しましたが

近年のラジアルタイヤは
コーナリング中「荷重を抜いてはならない」という方向性と
「これ以上バンクできない」というところまできています

強大なハイグリップを生かして
ダウンフォースを高める方向性に進む可能性もあるかもしれませんね





話をNingyo!!に戻します

当初凝って、トリプルピースの内部構造をもつのを作ったのですが
カッコ悪いので捨てました

今つけているのも
下側のカットラインがデザイン的に気に入らないので
そのうちなんとかします

趣味の世界では、「ブスはこの世から去れ」なのです


余談ですが、レーシングマシンの世界では
すべてコンピューターで空力のシュミレーションをしてデザインします

「実物で効果を確認する」 そういう次元で動いております


私はそんなソフトもってないので
今度、ビラビラをつけて確認します


ビラビラ大王のstarryちゃんから、ちゃんと許可もらってからねwww




       

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