カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 05/05/05:16

やっぱ2部構成だとまとめきれないので、3部構成にします
今回はパニック編


前回は火柱が上がって、‘パキチ＆両津’に引火したとこまででした
私、このときはじめてパニック状態というのを経験しました


そういうときって、時間的にはあっというまでハイスピード状態なんですが
記憶をたどると、スローモーションになるんですな。それも鮮明に・・・


では、つづきをどうぞ


     　　　　＊　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　＊　　　　　　　　　　＊




やべぇ! 　置けっ!!





その声とともに、彼らはパレットを地面に置きました
たぶん、たっぷん・・・とガソリンがなったんでしょうね。そしてドーンと火柱が・・・


噴水のように２階くらいの高さまで上がりました。炎と黒煙が混ざり合った悪魔のような炎です
そして、しぶきにも火がついて四方に飛び散るんですね


私、凍りつきました



火のないところから火が出たんです
あとから分析してみると、原因は静電気しか考えられなかったのです

１．冬で乾燥していた
２．パキチ君が赤/グリーンの化学繊維のジャンパーを着ていた
３．ペーパーウエスでろ過していてなかなか濾せず、じょうご付近でゆらゆら揮発していた

この３点です



そして火柱のあとに目にしたのは火がついた‘パキチ＆両津’
２人とも、すさまじいハイスピードで動きまわりました


パキチ君はガソリンを抜くときに指でコックを押して開いてたため、腕がガソリンでビチョビチョでした
引火と同時に、彼の腕に炎がブワッっと駆け上がりました


そしてパキチ君は、そのまま社屋に飛び込んでいきました

あとで本人に聞くと
「消火器のあるとこに走った。自分で消そうとした」・・・だそうです


火のついたパキチ君は自分の前からいなくなりました
目の前では、ふくらはぎあたりに火がついた両津がぐるぐる回っています


自分は頭が真っ白。その場で思いついたのは

１．毛布→ない
２．水→年寄りのションベンみたいにちょろちょろ出る水道しかない
３．消火器→メカニックじゃないから、どこにあるかわからない


どうしよう～っ!!!!

そうこうするうちに両津も工場内に飛び込んでいきました


火のついた人間というのは、なんとか早く消そうとしてあっちこっちに走るのです
工場内は、突然火のついた２人が飛び込んできたのでパニックだったにちがいありません


そして自分は消火器を取りに行こうと、外からメカニックのいる方へ走りました
目の前にフォレスター君がいました


私は　‘消火器!　消火器!!  消火器っ!!!

としか言えません。パニック状態というのはそういうもんなんですね


フォレスター君は、血相変えた私が叫んでるのを見てポカーンとした顔をしてました
そこへ火のついた両津が走ってきたのです


すぐ状況を把握したフォレスター君が消火器を持って来ました


転がれーーっ!!!!!


という叫び声に反応した両津に、ＥＶ男優君が抱きついて消そうとします
まさに‘熱い男’です。そこへ消火器でシュー。。。　　鎮火


火がついたとき、立ったままだとガンガン上に火が上がってくるので
転がるのが正解なのです


私はその消火器を奪い取り、すぐ表へ飛び出しました。火柱のところへ向かったのです
なぜなら火柱の真横には、灯油２００ℓ・白ガス２００ℓ入りのドラム缶があったからです


建物の角を曲がると火災現場です。曲がった途端　爆発して「俺、死ぬかも・・・・」
そうおもいながら、酸素ボンベのように重い消火器を引きずりながら走りました


曲がったとき見た光景はパレットに消火器をかけているＧＨニコルさんがいました
火はすでに鎮火していました


よかった、死ななかった・・・
力が抜けて、その場にへなへなしてしまいました


するとパキチ君が連れられて、やけどした足に水道の水をかけられていました
今度は寒さと恐怖でガタガタ震えています


そうこうしていると、救急車と消防者が来てパキチ君と両津は病院へ連れていかれました


消防車だけ残って、あれこれ事情を聞かれました
すると作業に戻ったフォレスター君がガソリンをシュポシュポ抜いていて


こらーっ！　お前らまだ懲りんのかーっ!!


と、怒鳴られてました。　ここ、まだ笑うとこではありませんよｗ




最終回、いったい２人はどうなってしまったのか。乞うご期待

つづく






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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• 07/06/21:01
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