カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

• 05/01/04:32

前回のブログで、同級生で唯一
限定解除をした男の話にふれた

そのとき１６才だったのでわからなかったのだが
彼は免許マニアだったのだ

いや、ただの変人かもしれない

あまり深くふれると、みんなが引くので
免許の話だけにとどめておく

彼は１８才になった途端、普通免許と大型特殊を取得した
取得前、「近ちゃん、一緒に行くべ〜っ！！」と教習所に誘われた（上州弁です）

もちろん　「大特取って、どうすんだよ・・・」と断った
その後、彼は群馬県から沖縄の大学に行った

彼はバイク仲間だった
沖縄にも中型のオフロードバイクを持っていった

あるとき私は、１週間ほど彼のところに遊びに行った
彼が大学に行ってるあいだ、バイクを借りて島を１周した

彼は沖縄に行ったあと、１級船舶の免許を取っていた
１級船舶は無線の免許も必要らしく、それも持っていた

ついでというか彼の運転免許証には、かたっぱしから１が並んでいた
いつのまにか、あらゆる免許を取っていた

その当時、私はなぜかセスナに憧れていた
「ふ〜ん、すごいね。俺は飛行機乗ってみたいんだよね。でもライセンス高くてねぇ」
となにげなく言った

私は沖縄旅行を終え横浜の自宅に帰ったら、ある日大きな封筒がポストに入ってた
「パイロット養成スクール」・・・

その直後に電話が鳴った　「近ちゃん、パンフレット見た〜？」
奴だった。　ウチにもパンフレットを送りつけてきたのだ

「見た〜って、お前・・・」

「一緒に免許取りに行こうよ〜」

「バカ、３００万もかかるじゃん」

「調べたらさ〜、アメリカの方が日本より安いんだよね」

「ねっ！・・・って、お前ね〜」

当然私は行けるはずもなかったが、彼はその後取ったらしい
その後彼と会う機会はほとんどなくなった

地元では、彼はいまだ就職ひとつしたことがないという噂なので
いったい何のためにたくさんの免許を取得したのか定かでない

彼は高校時代、‘パニック’というあだ名であった
懐かしいというか、なんというか・・・あぁ、複雑


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• 12/11/21:12
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