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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

※現在、製作・販売業務は一切しておりませんのでご了承ください。また、再販予定もございません
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12.03.13:53

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  • 12/03/13:53

10.21.11:56

GT300を組んだ話

数年前、私は久しぶりに
レーシング・マシンを前にした

「なんじゃ、こりゃあ」」

ドンガラのパイプフレームに
ルーフとAピラーだけがついている・・・

「なんて太さ」 ブルーメタリックに塗られたフレームは
一瞬NASCARかとおもった。そのクルマの正体はGT300だった

実はそのときGT300を見たのははじめてだった

レースから遠のいていたため、カテゴリーすら
よくわからなくなっていたのだ

私は深夜起きてまで、レース観戦はしない
ましてビデオも撮らない

ついでにクルマ雑誌も買わない

自分が触ったクルマ以外は、まったく詳しいことは知らない
不届き者なのだ

まわりに必ず詳しい人がいるので、まったく困らないのである

フレームは前後を、豚の丸焼きのごとく固定されて回転できるようになっている
しかも固定冶具はジャッキ機能がついており、油圧で上下できるようになっていた

すばらしい。 持って帰りたいほどだ・・・

で、今回なにをするかというと

ドンガラのマシンに、アンダーパネルをはじめ燃料タンク格納ケース
ダッシュボードなど、なんやらかんやら さまざまなカーボンパーツを

接着やらリベット留めやら、ひたすらフレームに
各種パーツを組み付けていく作業である

私はダッシュボードをつける係だったため
運転席に出入りすることが多かった

GTカーって、ドアのとこがパイプなのね・・・
中年にさしかかった堅いカラダを、時にはツリながら
出たり入ったりしていた

それにしてもセンターを貫通するドライブシャフトの高さに驚いた
高いのではなく、車体が極端に低く 

結果シャフトが高い位置にくる
重心を下げる努力には、頭が下がる構造だった

背後にある燃料タンクケースには
ドライブシャフトを貫通させるための穴が開いており

ガスバックにも、もちろん貫通トンネルが開いていた

いわゆるセンターコンソールにあたるトンネル部は
普通のRV車などにみられるアームレストの高さにまで達していた。スゴイ・・・

GTカーって、一見すると普通の市販車ベースのクルマに見えるけど
中身はまったく違ってた・・・

雑誌買わんから、そんなことも知らんかった・・・

後日 仕事で田中ミノルさんに会ったとき
「そういえばこのあいだ久しぶりにレースの仕事しましたよ」と言ったら

「そのクルマ、そのあと俺がテストしたんや」 だって

「えーっ!」

「えーっ!」にはふたつの意味があった

ひとつは「そうなんですかーっ!?」
もうひとつは「まだ、走ってたんだーっ!?」 

だって田中さん、俺よりひとつ年上なんだもん
まさか現役だったとは・・・

すいません。雑誌、まったく買わんもんで(汗)


      *     *     *     *     *


 レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/
        または:  http://www.カーボン職人.com/
 

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