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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

※現在、製作・販売業務は一切しておりませんのでご了承ください。また、再販予定もございません
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02.01.11:52

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  • 02/01/11:52

11.30.14:44

ゲルコート仕上げとは


「ゲルコート」 または 「ゲルコート仕上げ」 
というキーワードで検索されることが多いのですが、

これは、FRP製品を買うときに、意味がわからないから
その際、検索をかけてくるのでしょうね


ゲルコートについての技術的説明は、これまでもしてきましたが
もっとイメージしやすいたとえを、おもいついたので記述しておきます

技術的な説明は、あとのほうに付け加えておきます



●ゲルコート仕上げと塗装仕上げのちがい

これを爪にたとえて表現します

・爪 → ゲルコート
・マニキュア → 塗装


こういうことです


・ゲルコートは製品表面そのものです。研磨すれば光ります
・そして、ゲルコートの上に塗ったもの・・・それが塗装です


一般のFRP製品は、白ゲルコートがおもに使用されます
これは、そのあとボディカラーに塗ることを前提としてます


一方、カーボン製品には、透明のゲルコートが使用されます
あたりまえですが、カーボン地を見せるために透明が使われているわけです


コンパウンドで研磨すれば光ります
コーティング(塗装)すれば、さらに光ります


爪を光らせるにあたって、研磨するか、コーティングするかは当事者の自由です


お金がかかるのがいやならば、塗装仕上げ用の超極細コンパウンドを買ってきて、
せっせと磨いてください


もちろん塗装したほうが、もっとキレイになりますし、
本体にキズがつきにくくなるのでベターです


カーボン製品にはダーク車用のコンパウンドを使うのがベターです



以下、技術的な補足

・ゲルコートは、メス型に吹き付けて その上から繊維を積層したもの
(目的は、繊維が表面にむき出しにならないようにするため)

 
・塗装は、完成した製品(ゲルコートの上から)コーティングしたもの
(目的は着色。透明の場合は光沢および表面保護、UVカット等)


なんとなく、似ていますが根本的にちがいます


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11.05.22:37

スプレーアップ


チョップド・ストランド・マット(CSM)の話をしたついでに
スプレーアップの話をしておきます


スプレーアップというのは、車の分野では
コルベットのボディに採用された方式で有名ですね

ま・・・それだけでしたかねw



CSMの製造工程で、ロービングをカットして、バインダーを吹きつけながら
バラバラと降らせてマットの厚みを設定する・・・といいました

それをスプレーガンでやる・・・と想像していただければ結構です



その前に、ゲルコートマシンを説明しておきます


一般的にゲルコートの吹きつけは、カップガンで行なっているとおもいます
カップにゲルコートを入れ、硬化剤を足し、攪拌してから吹き付け・・・の手順です


大量生産する企業や、大物を常時成型する企業では
いちいち、こんなことやってられないわけです


一斗缶のままセットして、硬化剤を攪拌する手間をなくし、
ガンの洗浄の手間をも省いたのがゲルコートマシンです


一斗缶を密閉タンクに入れ圧送してガンに送り込みます
もう一方から硬化剤をガンに送り込みます


そしてガンの手元で別々に噴射されて混ざり合って型に吹き付けられます
透明の硬化剤ではわからないので、赤い硬化剤が使われて目視できます
(赤色は、硬化とともに消えます)


外部混合型の噴射システムです
便利ですが、一機70万以上するので普及してません


話をスプレーアップに戻します


スプレーアップマシンは、このゲルコートマシンに 
カットしたロービングを、いっしょに吹き飛ばすシステムが追加されたものです


これにより、CSMをカットする手間がなくなります
ただし短所は、厚みを一定にするには熟練のテクニックが必要となります


あまり細かいことを問われない
船や大型タンクなどの大物成型に使われることが多いですねコ


コルベットなんかはに採用されるのは、ゴッツくなってもかまわない
細かいことは気にしない、いかにもアメリカらしい話です


スプレーアップの短所はまだつづきます


CSMをカットする手間が省けること以外は、すべてハンドレイアップと同じ工程が必要となり
あまりメリットのない方式といえます


大物以外浸透しない理由は、このあたりにあるといえますね


同業者向けの解説で、一般の方にはあまり関係ない話になってしまいました
スプレーアップの話は、この辺で



          

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