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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

※現在、製作・販売業務は一切しておりませんのでご了承ください。また、再販予定もございません
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11.26.21:28

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  • 11/26/21:28

12.21.12:58

プロの苦悩


レース用のパーツを製作するのに必要なことは

・抵抗を減らすこと(Cd値)
・または安定性やトラクションを得るために抵抗をつけること(ダウンフォース)

両者とも、「速く走らせる」という命題に基づいているものである


ではエアロパーツとよばれる、商業デザインではどうか

もちろんダウンフォースをつけたりすることもある
しかしそれが目的ではない

商業デザインの命題は、「売れるかどうか」 この一点につきる
売れたモンが正解なのだ

自分が好きとかどうとかではなく、「売れるかどうか」
それが求められるのだ


最近はラーメンも百花繚乱で、いろんなものが出回っている

私は、「らーめん二郎」というものがありえないとおもっている
見ただけでゲンナリするのだ。そうおもう人も多いことだろう

しかしお店には行列ができるそうではないですか!
ファンがいっぱいいるらしいではないですか!

そうです。これこそが「売れたモンが正解」
商業デザインと共通の命題なのです

プロは、自分の好みなど どっかに置き去りにして
売れるモンを作らなければならない


ミュージシャンもそうだとおもいます
自分が好きな曲と売れる曲のハザマで、もんもんと曲作りをするのです

プロの苦悩って、そこに存在するのです。そして必ず締め切りも存在してて
(あ、ラーメンには ないかw)

いろいろOEMとかも作りましたが、すべて依頼者の手となり、足となり
作り続けてまいりました

おかげで精神もまいりましたw

たまに趣味で、売ることも考えず、取り付けも量産のことなど考えないで作る
自分用のパーツなどは、ほんとうにストレス解消になりました

ハタから見ると、やってることは同じに見えるとおもいますが
月とスッポンなのです


通勤途中に、私がOEMで作ったレガシーがいつも停まっています

図面もなく、スケッチもなく、口頭だけでショップ担当者の言葉に振り回され
エアホッケーのごとく、あっちぶつかり、こっちぶつかりしながら作ったエアロです

きれいに取付けられ、大事にされている車を見て
そのときの苦悩を思い出しています

ゲームオーバー
過ぎてしまえば、すべていい思い出さw


           

       *     *     *     *     *     *



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