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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

※現在、製作・販売業務は一切しておりませんのでご了承ください。また、再販予定もございません
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05.08.00:44

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  • 05/08/00:44

10.20.19:06

ハニカムの話

ハニカムはカーボン・コンポジットに使われる

カーボン・コンポジット=いわゆるドライカーボンのこと

コンポジットとは「複数の素材で構成されている」という意味で
カーボンの層などにハニカムなどが入って構成されるため、
このような表現がなされている

ハニカムは基本的にハンドレイアップでは使えない
バキュームをかけるプリプレグでなければならない

たまにハンドレイでハニカムをカーボンサンドイッチにして、
重しをのせて無理やりハニカム板を作って満足している人がいるが、まちがいである

硬化の際に発生するアウトガスのことが計算に入っていない
アウトガスに触れている部分は硬化不良を起こすのだ

やはりガスをバキュームで抜いてやらなければ、中はジュクジュクの硬化不良となってしまう

バキュームとは、真空バックで型に強制的に押し付けながら、
なおかつ中のガスを抜くという2つの作業を同時におこなっているのだ

ところで、ハニカムとは「Honeycomb」 つまり蜂の巣の意味である

話が飛ぶが、私がレースの仕事をしていたとき、会社は富士スピードウェイのすぐ近くだった

標高700mくらいの高地であったため、スズメを見ることはほとんどなかった
見かけるのは野鳥ばかり。どこにいるのかウグイスの鳴き声がいつも聞こえていた

自然環境豊かな、大変のどかな場所に会社があったわけだ

作業場に、いろいろなハニカムが積み上げてあるんだけど、
目的のハニカムをガサガサ探していると、ときどきハニカムの中に蜂がいた

ビビリの私は、そのたびに大声を上げて逃げ回った
蜂はどうやら、巣と間違えて入ってしまうらしかった

本物の蜂が間違えるほど、居心地のいい場所だったらしい
まさに「蜂の巣」であった

そのハニカムという素材は外から見えないため、世間ではあまり話題にのぼらない
しかし、軽量・高剛性のカギはハニカムが握っている

カーボン・コンポジットの中で、もっとも重要な素材である


      *     *     *     *     *


 レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/
        または:  http://www.カーボン職人.com/
 

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