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カーボン・マイスターの「チクチク人生劇場」

※現在、製作・販売業務は一切しておりませんのでご了承ください。また、再販予定もございません
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11.28.07:36

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  • 11/28/07:36

10.20.22:29

レーシング・メカニックとは(4輪編)

このメルマガを読んでいる若い方には、現在
レーシング・メカニックに憧れている人がいるかもしれない

また、かつてなりたかったことがあるオジサンもいるかもしれない

レーシング・メカニックの仕事や生活はどんなものなのか、
少しご紹介してみようかと思う

私がレーシングマシン・メンテナンス会社に在籍していたのは、
まだバブルの頃だった。今、思えばとても華やかな時代だった

レースメカニックは新卒で来る者、雑誌の募集広告で来る者、さまざまだ
私の場合は、人づてに紹介を受けて入った(メカニックではないが)

4輪レース界は、大きく分けて スポンサー・ドライバー・エンジン屋
そしてメンテナンス会社に分かれる

では、メンテナンス会社のメカニックにスポットを当ててみよう

メカニックはスプリント・レース派と耐久レース派に分かれるようだ
目立ちたがりのメカニックは耐久レースが好きなように見える

彼らの商売道具の工具は自前だ。新人は少しずつ、工具を買い足していく
週1度来る、スナップ・オンに群がるのは、彼らのミーハーな一面かもしれない

フォーミュラ担当はインチ工具なので、一から買わなければならず、大変だ
なければ借りる。工具は社長が自分の私物を解放していた

彼らは遠征三昧だ。タイヤテストやレースで全国のサーキットを回る
レース直前、クラッシュでもされると戦争状態になる。休みはシーズンオフまで、不規則だ

タイヤ、コースに合わせて、セッティングをしていく。仕上げは
「アライメント〜エンジンを積む〜エンジンをかける」この順番で、やっと帰れる

シーズン前、納車。今シーズンの問題点対策やドライバーの好みに合わせ、
夏は熱対策の改造、クラッシュ修理、などバタバタとシーズンが過ぎる

彼らは来年どうなるのかわからない。身の振り方は1年単位で考える
私の同僚で、最後まで残った人は4回転職したことになっている

どういう意味かというと、本人は転職する気がないのに、会社がM&Aを繰り返し、
ころころオーナーが変わり、結果4回の転職となった(笑)

現在は、鈴木亜久里監督率いるARTAとなって落ち着いている

そんなだから、大抵30代に入る頃、メカニック達は9割がた、レース界から足を洗っていく
その後どうするかは、さまざまだ

NISMOぐらいじゃないかな・・・ずっとレース・メカニック続けられる人って

しかし、毎年若い人がやってくるので、レース界がなくなることはない
仕事に夢を求める人の、現実の部分である


      *     *     *     *     *


 レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/
        または:  http://www.カーボン職人.com/
 

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