11.25.18:52 [PR] |
01.23.13:26 ファイバーボディの未来予想図 |
前回のファイバーボディの話・・・かたい話題なのでスルーするかとおもったら
意外とみなさん関心を示してくれたので、もう少ししましょうか・・・
世間では自動車のボディが鉄でできているのが当たり前に感じてることかとおもいますが
レーシングカーをさわってた私は、「なんで鉄なんだろう?」・・・・と、ずっとおもってました
鉄って当たり前ですが、サビるんです。油を取ると1晩であっというまに真っ赤っか・・・
そして痔になりそうなほど重たい部品・・・
メーカーが なぜ鉄にこだわる大きな理由はというと、「コスト」と「大量生産のしやすさ」
ゆえにずっと鉄で通してきました。サビない亜鉛メッキの登場も大きな要因です
それにたいして繊維の入ったFRPは大量生産できず、人海戦術しかありませんでした
樹脂ボディ化にあたってメーカーは、大量生産を可能にしなければなりません
自動車メーカーは、私が数時間かけてやることを、数十秒でやろうとしているわけです
ですからいままでの発想をガラッと変えなければなりません。これはいまでも研究中です
いろいろ情報を収集して総合した結果、私の予想では「スタンピング」という手法が有力です
これは熱可塑性のFRP板を加熱し柔らかくしてプレス、さらに加熱し 数十秒で硬化させようというものです
みなさんが、一般的に目にするカーボンファイバーは約0.2mm。 これを使用した場合
2mm厚必要ならば10層、1センチ必要ならば50層必要という計算になります
これを従来は手でひたすら50層 積層するわけですが
自動車メーカーがそんな悠長なことをするはずがありません
最初から50層されたものをスタンバイしておいて、プレスで短時間に作ってしまおう・・・という発想です
この際 注意が必要なのは、厚物は過剰に力がかかると、重ね合わせた繊維が剥離する
「層間剥離」という現象おこします。 しかし、それはマズイわけです
通常カーボンクロスというのは平面に対して十文字に編んであります
これをX、Yに編んである・・・という表現をするとすれば
この厚物の場合は
高さ・・・ここではZ方向にも編んで剥離をなくすという方法を用いると予想されます
つまりXYZすべての方向に編みこんだ専用の繊維入り樹脂板を、加熱で軟化させてプレスをし
さらに温度を上げて硬化させて車体の構造体としよう・・・という方向に進んでいるようです
これらの成型技術が完成すると、金属が優位に立てるのは耐火性の部分だけといえそうですね
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無題
2009年01月23日金
トヨタが東レと組んで工場建てたのがこれでしたっけ。
SMC法と基本的には同じ・・ですか?
情報
2009年01月23日金
情報に関してはほとんど外に出てないとおもいます
長繊維を使うため、従来とは根本からちがいますね
無題
2009年01月23日金
長繊維を使ってそれは新しいですね。
東レとか炭素繊維株買っとこうかな!w
無題
2009年01月23日金
三次元編み物…なんか凄い世界ですね。
調べてみたら、確かに某豊田な会社の三次元繊維構造体関係の特許が凄い事になってました。
ついにカーボンも身近な素材になる日が近づいてるんですねぇ。
ファイバー
2009年01月24日土
こさとうさん、こんばんわ
私、株って買ったことないんですけど炭素繊維メーカーで先頭切ってるとこですね。そういう意味でも情報がもれないのかな
ろくさん。こんばんわ
あの会社は「カーボンも自前で作る気なんじゃないか」とささやかれてました。
まあ、赤字になる前の話ですけど
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