11.29.05:58 [PR] |
09.28.10:37 ドライカーボンとウェットカーボン/その1 |
カーボンファイバーについては、その都度
ブログやホームページで何度も説明してきました
・・・で、悟ったこと
「素人にいくら説明しても伝わらない」
なんですがw ・・・・ふたたび説明します
ここでの解説は、作業とは無縁の
一般のクルマ・バイク好きの人に伝わるような説明をします
今回は、ドライカーボンとウェットカーボンのちがい です
まず名称ですが、まずはドライカーボンのほうから
ドライカーボンという名称の材料はありません
正式にはカーボン・プリプレグといいます
ただし、世間的にこちらの呼び名が浸透してしまっため、便宜上用いています
小島よしお という名前があるのに
オッパッピーのほうが有名になったしまった・・・みたいな感じでしょうか
そしてウェットカーボンに使用する材料ほうは、普通にカーボンと呼びます
ドライと区別するために、材料の発注のときなどは
生機(きばた)のカーボン または 生のカーボン と呼びます
正式には、ウェットカーボンとは呼ばず、ハンドレイアップのカーボン です
生のカーボンは、布のようなさらっとした手触りをしていますが、
ドライカーボンはべっとりしています
材料自体は
ウェットカーボンと呼ばれているほうが、さらっとしていて
ドライカーボンのほうが、べっとりしているのです
このため、当の材料メーカーの人たちからは
この通り名が不思議がられています
(このあと解説しますが、作業工程がウェットカーボンがベタベタする作業で
ドライカーボンが乾いた作業だから、ついた通り名です)
ドライカーボンというのは、生のカーボンに樹脂を付着させて加工した材料です
この樹脂は(一般的に)120℃にならないと硬化しないものを使ってます
ドライカーボンは、常温でほっておくと 1年くらいでガビガビして使えなくなります
なので普段、冷凍保存しておきます
そのためドライカーボンには、賞味期限と呼ばれるものがあって
期限切れになると、板材として焼いてしまいます
航空関係の仕事などのように、常時ドライカーボンを必要とする工場以外で
導入されにくい理由がここにあります
さて、次は作業についての解説です
使う道具です
ウェットカーボンから
生のカーボンに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させます
この際、使用するのがローラー&ハケ
離型剤を塗布したメス型に、樹脂を浸み込ませながら貼り付けます
そのあと、気泡を抜くときに使う脱泡ローラー
積層作業で使用するのは、おもにこの3点だけ
ローラー・ハケに樹脂をつけて、ベタベタを作業をするので
ウェットカーボンとよばれるようになったとおもわれます
非常にアナログ感いっぱいの作業ですねw
あとは、型の中で硬化したものを取り出してトリミングして完成です
対してドライカーボンはというと
ドライヤー パテベラなど
これだけw
あらかじめ材料はカットしておき、常温でべっとりとしたカーボンを、
さらにあぶって柔らかくしてメス型に貼り込んでいきます
シールを貼っていくような感覚ですね
ここから、ドライカーボンという名称がついたのだとおもわれます
プリプレグのカットは、CADで設計してモデル加工していれば
そのデータを使って、プロッターでカットすることができます
カッティングシートと同じです
貼り付けたあとの脱泡作業では、副資材とよばれる
ピールクロス・リリースフィルム・ブリーダークリスをのせ、バッグフィルムをかけ
そして真空ポンプを用います
通販の「ふとん圧縮袋」 と同じだとおもってください
で、真空状態のまま加熱
通販の「圧力鍋」 だとおもってくださいw
そして硬化したものをトリミングして完成
おおざっぱに言うと、こんなところです
カーボンそのものは同じです
・生か、樹脂を含んだシート状に加工された材料なのか
・成型方法のちがい
そのちがいだけです
よくクルマ好きの方に
‘リアルカーボン’がどうとかこう・・・とか質問されるんですけど
なんのことかさっぱりわかりませんw
カーボンに、ウソもホントもありません
おわかりいただけたかな?
ブログやホームページで何度も説明してきました
・・・で、悟ったこと
「素人にいくら説明しても伝わらない」
なんですがw ・・・・ふたたび説明します
ここでの解説は、作業とは無縁の
一般のクルマ・バイク好きの人に伝わるような説明をします
今回は、ドライカーボンとウェットカーボンのちがい です
まず名称ですが、まずはドライカーボンのほうから
ドライカーボンという名称の材料はありません
正式にはカーボン・プリプレグといいます
ただし、世間的にこちらの呼び名が浸透してしまっため、便宜上用いています
小島よしお という名前があるのに
オッパッピーのほうが有名になったしまった・・・みたいな感じでしょうか
そしてウェットカーボンに使用する材料ほうは、普通にカーボンと呼びます
ドライと区別するために、材料の発注のときなどは
生機(きばた)のカーボン または 生のカーボン と呼びます
正式には、ウェットカーボンとは呼ばず、ハンドレイアップのカーボン です
生のカーボンは、布のようなさらっとした手触りをしていますが、
ドライカーボンはべっとりしています
材料自体は
ウェットカーボンと呼ばれているほうが、さらっとしていて
ドライカーボンのほうが、べっとりしているのです
このため、当の材料メーカーの人たちからは
この通り名が不思議がられています
(このあと解説しますが、作業工程がウェットカーボンがベタベタする作業で
ドライカーボンが乾いた作業だから、ついた通り名です)
ドライカーボンというのは、生のカーボンに樹脂を付着させて加工した材料です
この樹脂は(一般的に)120℃にならないと硬化しないものを使ってます
ドライカーボンは、常温でほっておくと 1年くらいでガビガビして使えなくなります
なので普段、冷凍保存しておきます
そのためドライカーボンには、賞味期限と呼ばれるものがあって
期限切れになると、板材として焼いてしまいます
航空関係の仕事などのように、常時ドライカーボンを必要とする工場以外で
導入されにくい理由がここにあります
さて、次は作業についての解説です
使う道具です
ウェットカーボンから
生のカーボンに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させます
この際、使用するのがローラー&ハケ
離型剤を塗布したメス型に、樹脂を浸み込ませながら貼り付けます
そのあと、気泡を抜くときに使う脱泡ローラー
積層作業で使用するのは、おもにこの3点だけ
ローラー・ハケに樹脂をつけて、ベタベタを作業をするので
ウェットカーボンとよばれるようになったとおもわれます
非常にアナログ感いっぱいの作業ですねw
あとは、型の中で硬化したものを取り出してトリミングして完成です
対してドライカーボンはというと
ドライヤー パテベラなど
これだけw
あらかじめ材料はカットしておき、常温でべっとりとしたカーボンを、
さらにあぶって柔らかくしてメス型に貼り込んでいきます
シールを貼っていくような感覚ですね
ここから、ドライカーボンという名称がついたのだとおもわれます
プリプレグのカットは、CADで設計してモデル加工していれば
そのデータを使って、プロッターでカットすることができます
カッティングシートと同じです
貼り付けたあとの脱泡作業では、副資材とよばれる
ピールクロス・リリースフィルム・ブリーダークリスをのせ、バッグフィルムをかけ
そして真空ポンプを用います
通販の「ふとん圧縮袋」 と同じだとおもってください
で、真空状態のまま加熱
通販の「圧力鍋」 だとおもってくださいw
そして硬化したものをトリミングして完成
おおざっぱに言うと、こんなところです
カーボンそのものは同じです
・生か、樹脂を含んだシート状に加工された材料なのか
・成型方法のちがい
そのちがいだけです
よくクルマ好きの方に
‘リアルカーボン’がどうとかこう・・・とか質問されるんですけど
なんのことかさっぱりわかりませんw
カーボンに、ウソもホントもありません
おわかりいただけたかな?
* * * * * *
レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/ click please!!
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05.12.20:58 カーボン・ヘルメット |
このあいだバイク用品店に張ってあったチラシで
アライからカーボン・ヘルメットが出てるのを知りました(高いから現物はもちろんない)
HPを調べてみた
こういうヤツ
なるほど、開繊の平織りを使ってるわけね
ちょっとプロらしく開繊というのを解説してみますと
食べ物のうどんがありますね
普通のうどんを買ってきて、名古屋のきしめんに加工し直す・・・そんなイメージです
ぜんぜんプロらしくねーなw
百聞は一見にしかず。これがそうです
左が繊維メーカーから出ている中で、もっとも太い12Kとよばれるヤーン(カーボンの糸の束)です
それを繊維メーカーから買って、右のように平べったい状態に加工する業者を開繊業者と呼ぶわけですね
平べったくするとなんかいいことあんのか・・・という質問は、解説がメンドクサイので
今回語りませんw
とにかく、このヘルメットには、そういうのが使われてます
あれ? なんか変だな?
1枚もので球体になるはずないんだけどな・・・・
・・・・と、おもったら きっちりセンターで切ってました
うわ~、がんばってるなぁ。。。 ヤダヤダ
・・・・とは、同業者の声ww
まぁ、50万円もするから がんばりがいもあるってもんですかねw
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