11.29.08:54 [PR] |
01.23.13:26 ファイバーボディの未来予想図 |
前回のファイバーボディの話・・・かたい話題なのでスルーするかとおもったら
意外とみなさん関心を示してくれたので、もう少ししましょうか・・・
世間では自動車のボディが鉄でできているのが当たり前に感じてることかとおもいますが
レーシングカーをさわってた私は、「なんで鉄なんだろう?」・・・・と、ずっとおもってました
鉄って当たり前ですが、サビるんです。油を取ると1晩であっというまに真っ赤っか・・・
そして痔になりそうなほど重たい部品・・・
メーカーが なぜ鉄にこだわる大きな理由はというと、「コスト」と「大量生産のしやすさ」
ゆえにずっと鉄で通してきました。サビない亜鉛メッキの登場も大きな要因です
それにたいして繊維の入ったFRPは大量生産できず、人海戦術しかありませんでした
樹脂ボディ化にあたってメーカーは、大量生産を可能にしなければなりません
自動車メーカーは、私が数時間かけてやることを、数十秒でやろうとしているわけです
ですからいままでの発想をガラッと変えなければなりません。これはいまでも研究中です
いろいろ情報を収集して総合した結果、私の予想では「スタンピング」という手法が有力です
これは熱可塑性のFRP板を加熱し柔らかくしてプレス、さらに加熱し 数十秒で硬化させようというものです
みなさんが、一般的に目にするカーボンファイバーは約0.2mm。 これを使用した場合
2mm厚必要ならば10層、1センチ必要ならば50層必要という計算になります
これを従来は手でひたすら50層 積層するわけですが
自動車メーカーがそんな悠長なことをするはずがありません
最初から50層されたものをスタンバイしておいて、プレスで短時間に作ってしまおう・・・という発想です
この際 注意が必要なのは、厚物は過剰に力がかかると、重ね合わせた繊維が剥離する
「層間剥離」という現象おこします。 しかし、それはマズイわけです
通常カーボンクロスというのは平面に対して十文字に編んであります
これをX、Yに編んである・・・という表現をするとすれば
この厚物の場合は
高さ・・・ここではZ方向にも編んで剥離をなくすという方法を用いると予想されます
つまりXYZすべての方向に編みこんだ専用の繊維入り樹脂板を、加熱で軟化させてプレスをし
さらに温度を上げて硬化させて車体の構造体としよう・・・という方向に進んでいるようです
これらの成型技術が完成すると、金属が優位に立てるのは耐火性の部分だけといえそうですね
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レッド&カーボン: http://carbon.art-studio.cc/ click please!!
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01.22.16:34 ファイバーボディ |
車は誕生から現在にいたるまで、鉄でできてるんだけど
メーカー各社では、ファイバーボディの研究が進められている
現在のプレス技術を応用できる「スタンピング」という大量生産を前提とした技法の
研究・開発がのことだ
外装パネルだって、カーボン地を見せようとせずに
カラー塗装を前提とすれば、おそらく近い将来市販化してきそうな気がする
まだ基礎研究段階のメーカーもあるようだけど、エコロジーとしてのボディ軽量化と
この不景気が開発スピードを一気に加速させるとおもう
かつてレコードからCDに移行した頃の話だけど
ひさしぶりにレコードを買いたくなった私は、レコード屋さんに行って驚愕した
レコード売り場が1割くらいになってたからだ。 フロアほとんどCDになっていた・・・
私は仕方なくCDを買い、その日にCDウォークマンを買って帰った経験がある
車も同じだ。 パワートレインとボディの転換を一気にすすめて、エンジンや板金修理を
過去のものとしてしまえば、消費者はいやおうなしに買い替えなければならないのだから・・・
ビッグチェンジの日は近い(かな?・笑)
それまで自動車業界がどうなってるか知らないけど・・・
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